婦人科日帰り手術のご案内
婦人科日帰り手術のご案内
当婦人科では、平成26年1月から予定通り日帰り手術を積極的に行っております。22年間山口大学病院産婦人科勤務で培った手術スキルを活かし、安全な婦人科日帰り手術の提供につとめておりますので、当科での外来治療希望がありましたらお気軽にご相談ください。
☆日帰り手術の流れ
当婦人科での日帰り手術の基本的な流れです。手術の方法や病状によりかわることがあります。
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受診(紹介状もしくは検査結果のコピーがある場合は持参をお願いします)
診察・手術適応の確認・手術説明・日程調整など
#診察結果の病状などによっては手術をお受けできない場合がありますのでご了承ください。
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術前検査(採血、検尿、心電図、胸部X線検査)
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手術当日
・絶飲食で午前10時に受診
(受診時間は、手術の種類や病状により9時から12時の場合もあります)
・午前外来終了後の13時頃手術開始
・術後2時間程度安静
・診察後帰宅可能
(当日の自動車運転は控えていただきますので、必ず付き添いをお願いします)
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翌日もしくは1週間後術後診察
2週間以降、病理検査結果説明
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☆日帰り手術の種類
◎子宮頸部上皮内腫瘍(異形成:子宮頸がんの前がん病変)に対する円錐切除術
手術室に備え付けの最新のコルポスコープ検査で子宮頸部の病変部をきちんと確認し、静脈麻酔と局所麻酔による麻酔下に、止血効果の高い専用の機器を用いて子宮頸部をドーム状もしくは円錐状に切除します(図)。この際、特にこれから妊娠を考えられる若い女性では、がんの可能性が低いと判断できる場合にはできるだけ正常な部分を温存するよう心がけております。創面が十分に止血していることを確認しおよそ10-15分で手術終了となります。
【病変部位にあった形の専用の機器を用いて病変部の切除おこないます。】
これにより将来子宮頸がんになる可能性のある病変部を取り除きますので治療となり、摘出した組織を顕微鏡で調べる病理検査で、がんがないかどうかも確認できます。手術後2週間後に病理検査結果と今後の方針についてお話しします。また病状に応じて山口大学病院産婦人科とも密に連携しながら診療をおこなっておりますのでご安心ください。
切除後およそ1カ月半で創は治癒しますが、それまでは出血や帯下を認めることがあります。
なお、円錐切除の適応に際しては、コルポスコープ検査(子宮頸部を拡大して病変部を評価する方法)の所見が重要です。当科は日本婦人科腫瘍学会認定婦人科腫瘍専門医のいる県内で唯一のクリニックでもあり、子宮頸部異形成のフォローアップや子宮がん検診異常を認めた方など、セカンドオピニオン希望もふくめて、宇部市以外の遠方から来院される方もおられます。山口大学病院産婦人科で20年間婦人科腫瘍•コルポスコープ専門外来も担当した経験をもとに、わかりやすく丁寧な説明を心がけておりますので気になることをお問い合わせください。
◎ 子宮頸部ポリープ切除術
子宮の入り口にできたポリープを取り除く手術です。大きいものは局所麻酔や静脈麻酔下に行う場合があります。ごくまれに悪性疾患が見つかることがありますので、病理検査で摘出したポリープにがんなどがないことをきちんと調べます。
◎ 子宮内膜試験そうは術
子宮体がん検診で細胞診結果が疑陽性•陽性の場合や、子宮内膜ポリープや子宮内膜増殖症などの疾患を疑う場合に、主に子宮体がんの有無を調べることを目的とした診断的手術です。手術時間は10分程度です。
◎ 子宮内容除去術(流産手術、胞状奇胎除去術、母体保護法手術)
流産や胞状奇胎の場合や、あるいは、母体保護法に基づく手術の場合に、静脈麻酔下に子宮頸管の開大を行った後、内容物を主に吸引法を用いて除去する手術です。子宮頸管の状態によっては9時頃受診していただき前処置を行う場合があります。 なお、母体保護法手術については、当科では妊娠8週相当まで対応としておりますので、妊娠週数や日程調整が困難な場合はお受けできない場合がありますので早めにご相談ください。
◎ 尖形コンジローマ切除術
外陰部のコンジローマは塗り薬による治療が可能ですが、膣内や子宮頸部に生じた場合は塗り薬による治療が困難なため、外科的に切除•蒸散を行います。
◎ バルトリン嚢腫の手術
症状やこれまでの経過によって手術方法を相談します。
なわたクリニック